ファイルシステムの基礎
開発では「ファイルをどこに置き,どのように参照するか」が常に問われます。
ここではファイルシステムの考え方と,ターミナルを使った基本操作を確認しましょう。
ファイルシステムを理解する理由
- プロジェクトのコードや設定はフォルダ構造で整理されます。
- ターミナルでコマンドを実行する際は,現在いるフォルダ(カレントディレクトリ)が重要です。
- Git などのツールはファイルの場所を前提に動作します。
フォルダ構成を把握できれば,後でプロジェクトを開いたときに迷子にならず,チームでのやり取りもスムーズになります。
ファイルとフォルダの見方
Windows では エクスプローラー,macOS では Finder で階層構造をたどります。
フォルダは入れ物,ファイルは中身です。さらにフォルダの中にフォルダが入ることもあります。
Tip
プロジェクトを保存する場所は,Documents や Projects など自分で管理しやすい場所に統一すると混乱しません。
パス(ファイルの住所)の考え方
| 種類 | 例 | 説明 |
|---|---|---|
| 絶対パス | C:\Users\student\projects\fes-site/Users/student/projects/fes-site |
コンピュータ全体から見た場所。どこからでも同じ。 |
| 相対パス | ../images/logo.png |
今いるフォルダから見た相対的な位置。 |
.は「現在のフォルダ」..は「1 つ上のフォルダ」
ハンズオン:練習フォルダを作る
- 任意の場所に
fes-trainingフォルダを作成します。 - 中に
notesとsandboxという 2 つのフォルダを作ります。 notesフォルダにfilesystem.mdという空のテキストファイルを作成し,「ファイルシステムの練習中」と書き込んで保存しましょう。
このフォルダは今後の学習でも使う予定です。場所を覚えておきましょう。
ターミナル(コマンドライン)を開く
| OS | 開き方 |
|---|---|
| Windows | Win キーを押して「Terminal」や「PowerShell」と入力し起動 |
| macOS | Spotlight (⌘ + Space) で「Terminal」と検索 |
ターミナルが開いたら,まずは現在地を確認しましょう。
pwd は print working directory の略で,「今いるフォルダはどこ?」という意味です。
よく使うコマンド
| やりたいこと | Windows (PowerShell) | Windows (Git Bash) / macOS |
|---|---|---|
| 現在地を確認 | Get-Location |
pwd |
| 中身を一覧表示 | Get-ChildItem または ls |
ls |
| フォルダを移動 | Set-Location フォルダ名 または cd フォルダ名 |
cd フォルダ名 |
| 1 つ上へ移動 | cd .. |
cd .. |
| フォルダを作る | New-Item -ItemType Directory フォルダ名 |
mkdir フォルダ名 |
例:練習フォルダへ移動
先ほど作成した fes-training フォルダへ移動してみましょう。
~ はホームディレクトリ(ユーザーの個人領域)を表します。
練習:ターミナルでファイルを確認する
fes-trainingフォルダへ移動します。ls(またはGet-ChildItem)で中身を表示し,notesとsandboxが見えるか確認します。cd notesでnotesフォルダへ。lsでfilesystem.mdを確認します。
うまくいかない場合は,スペルミスやフォルダ名の大文字・小文字を再確認してみましょう。
よくあるトラブル
「そのようなファイルやディレクトリはありません」と表示される
入力したパスが間違っている可能性が高いです。スペースを含む場合は引用符("Program Files")で囲みましょう。
慣れないコマンドが怖い…
ここで登場するコマンドはファイルの確認と移動のみで,危険な操作は行いません。慣れるためにも何度か繰り返し実行してみてください。
次のステップ
ファイルシステムの基本が理解できたら,環境構築 へ進みましょう。VSCode や Node.js を整えると,次に学ぶ Git の操作がぐっと楽になります。